午前中は高尾山にて新緑のハイキングのご案内をさせて頂いてから、午後はクライミングジムへ。

高尾山は、年間の登山者は日本一に輝いています。東海自然歩道の東京側起点でもあります。

レストランや観光地の格付けで有名なフランスのミシュランが初の日本版旅行ガイドブックを発行し、山では高尾山が富士山と共に三つ星の観光地として選ばれました。

「大都市近郊にもかかわらず豊かな自然に溢れている」ということが理由だそうです。

山頂からは東京の素晴らしい眺めを楽しむことができ、天候に恵まれれば富士山を臨むことができます。

今回も富士山を臨むことができました。

御岳山は、東京中心部から西へ約50キロのところに位置し、江戸時代から信仰の霊山として、また都民、近県の行楽地として広く知られています。

標高600メートルの山中には山岳信仰の飯縄大権現を奉る薬王院の諸堂が点在し自然林のなかに深遠な山容を形成しています。

紅葉の山、杉の山として親しまれ、鳥や草木の種類が豊富なことで大自然の宝庫といわれています。

豊かな自然に恵まれているのは、高尾山が暖帯系の常緑広葉樹林と温帯系の落葉広葉樹林の境目にあたり植物の種類が多いためです。

高尾山の素晴らしいところは、もちろん、大自然が残っているところなのですが、薬王院という寺院がこの山域を守っているため、筑波山や大山と同様に、山全体が聖地になっています。

天狗様は飯縄大権現様の眷属(随身)として、除災開運、災厄消除、招福万来など、衆生救済の利益を施す力を持ち、古来より神通力をもつとされ、多くの天狗伝説や天狗信仰があり、神格化されています。

この様に高尾山は、飯縄信仰と共に天狗信仰の霊山としても知られています。

また、高尾山は修験道根本道場として知られており、山伏修行が随時行われ、昔は山伏が深山幽谷に籠もって難行苦行を重ね、やがて高尾山の霊気と融合して、呪力、験力を体得して大先達となり、山伏の姿が天狗と同一視されることも多いと言われています。

行基菩薩開山以来「薬師如来」を本尊として奉祀してきた高尾山は、俊源大徳の祈請によって「飯縄大権現」を勧請し、爾来これを本尊として奉安されています。

「飯縄大権現」は、その信仰の起こりとしては、信州善光寺の北にそびえる飯綱山、戸隠山一帯に淵源をはじまりとしており、この地方は善光寺の起こりと共に仏教の歴史も古く、戸隠、飯綱の山岳信仰も古い修験道の歴史を伝えています。

昨年度は、戸隠山、五社巡り、善光寺の御開帳に訪れていたので、高尾山が戸隠山の歴史と結びついていることが分かり、シンクロニシティを感じます。

高尾山薬王院