2018年8月

エベレスト登頂後、事前に表敬訪問に訪れていた神奈川県庁にて、講演の機会を頂きました。

ヒマラヤ遠征は6,000m峰4峰、エベレスト、そして7,800m地点のブロードピークまでの合計40,000mもの距離を登り、下山してきた遠征となりました。

これらの遠征報告と、実践してきた自然療法をベースにした健康法、エビデンスを揃えて取り組まれている自然療法や協会、学会のお話させていただきました。

帰国したばかりで資料作成なども十分に行えなかったのですが、何かのお役に立てて入れば幸いです。

帰国してすぐ8月の半ばに、表敬訪問をさせて頂いた県庁より、講演の依頼を頂きました。

テーマは「世界の頂きを目指す上での自己管理法」

遠征の根本の目的は、健康でパワフルであるために、どのようなライフスタイルや自己管理をして過ごしているのかを多くの方に伝えることでした。

多くの方の健康的な生活習慣に役立ててもらえたらという願いから始まったものでした。

ガイドの仕事とトレーニングに明け暮れていた、昨年の秋から初めてのヒマラヤ山脈へのトレーニングが始まり

通常7,000m弱の比較的ハードだと言われているアマダブラムを含めた6,000m座3座連続の登頂に成功しました。

ヨガなどを通して自分の生命エネルギー(体力や気力など)を微調整し、コントロールしながら登頂を試み、成功させました。

ただし、把握しきれてしなかった初めてのヒマラヤ遠征の疲れもあり、翌年2018年の8,000座のエベレスト登頂時8,000m座の3座連続登頂には響いてしまいましたが、今回の経験は、とても大きな収穫となりました。

そして、本年度4月から8月までの遠征まで十分耐えられる身体づくりをしてきたという面では、自信を持って健康体ですと言えると考えております。

現在、県庁では、黒岩県知事が積極的に「未病対策」に取り組まれています。,

私も父を難病で亡くしていることから未病対策そして健康であることを大切に考えており自己管理を徹底していました。

県庁での講演会では下記のプログラムで講演をさせて頂きました。

「世界の頂きを目指す上での自己管理法」※現在は内容も変更しております

活動について

現在行なっている仕事内容について、登山ガイドの職務内容や区分について

遠征報告

昨年度の秋からヒマラヤ山脈とカラコルム山脈の遠征をはじめ10ヶ月で6,000座4座8,000座2座のトレーニングを行ってきましたのでその動画をご紹介しました。

自己管理法・健康法

食事法、運動法(日々の簡単運動、ウォーキング、ハイキング、登山というスポーツの意義)自然療法(ライフスタイルの中に取り入れている様々な自然療法について)メンタルケアについて

未病対策

未病への関心や意識を高めるために最後は黒岩県知事よりお言葉を頂いて、質疑応答の時間となりました。

病気は外科など手術においての最新医療技術が研究されていく一方で、神経や精神病、難病など治療が完治しない病気があるわけです・・・

身体をいかに大切にして行くか、病気を防いで、健康体で生きるか、といったことは一生のテーマであると考えています。

また、健康であれば、自分の目標や夢を叶えていけます。前向きに人生を見据えることが出来ますし、安心して、穏やかな人生を送ることができます。

例えば、登山という分野の意義は、健康のバロメーターになる一つのスポーツです。

自己満足的な要素の高いスポーツであるという見られ方もしますが日本中の文化や歴史を知ることも出来ますし、身体全体をバランスよく使わないと出来ないため、健康体であるバロメーターにもなります。

また、屋外のスポーツのため、天気の知識、岩や雪などの自然の知識など、より高い安全管理能力が必要となるため、幅広い技術が必要となります。

そして、未知なる世界や今まで見たことがない美しい自然に出会えるという面で冒険や探検のようなアドベンチャー要素もあります。

屋外で一人で生きていけるノウハウ、一つことに集中する忍耐力を養い、新しいことへ挑戦する精神などを学ぶことができるスポーツだと思います。

今回、講演会の機会をいただいて、私が感じたことは、遠征の経験が社会においてどのように役立つのか、役立たせていくのかがとても大切だということです。

これからも健康法や生きている元気が湧いてくるような講演やセミナーを行っていければと考えています。